月別アーカイブ: 2014年7月

ハーフドーム登頂

今回は、ハーフドームへ挑戦。トレイルヘッド着が午前5時40分くらい。つまり、午前2時起床、2時10分自宅出発。道がすいてたので3時間ほどで到着。身支度をして出発。


持参の水は4リットル。

歩き始めてすぐに汗が噴き出る。こんなに空気が熱を帯びている朝は今まであまり経験がない。しかもハッピーアイルからバーナル滝まで結構な上り坂。貴重な水をどんどん消費。

ただ、西の斜面を登るため、バーナル滝を越え、ネバダ滝の上にたどり着くまでは太陽に晒されずいいペース。ただ、ここで一度呼吸が限界。準備運動もなにもせずいきなり歩き始めたのが良くなかったようだ。ここまで所要時間2時間半。

20分の休憩の後、呼吸が落ち着いてからハーフドームの裏側をただひたすら歩く。1時間ほどしたら、クラウズレストとハーフドームへの分岐点が。
先週クラウズレストへ登った時に、確かにハーフドーム方面から登ってきたツワモノ達がいた。ここを通過してきたようだ。

この分岐点を過ぎると森の中をジグザグに登り続けること1時間。結構きつい。ハーフドームがなかなか近づいてこない。

DSC_0109途中、二人の日本人が上から降りて来て、ちょっと井戸端会議。なんでも、メキシコ国境から歩き始めて、ジョンミュアトレイルをたどって、ここまで来たらしい。ツワモノの上にはツワモノがいるものだ。

程なく歩くとレンジャーがハーフドーム登頂のパーミット(許可書)をチェックしてるポイントへ。そこから先は、許可書なしでは入れません。許可書を見せて通過。

次に姿を見せるのが延々と岩場をジグザグに登っていく細い道。先週のクラウズレスト登頂は、言ってみれば”トレーニング”、ここは”修行”・・というより”苦行”?修行僧になった気分でただひたすら上へ。

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4時間、登りに登ってこれはきつい。空気が薄い。呼吸が2度目の限界。休み休み、ようやく登りきったところに写真の様なケーブルゾーン。ケーブルに取り付いているのは10人程度。写真じゃこの怖さをお伝え出来ないのが残念。

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手袋をはめ、意を決してスタート。今までは下半身に来ていたが、ここにきて上半身にも負担が。握力があっという間に消耗される。3分の1ほどいくといよいよ傾斜がきつくなる。高所恐怖症の人は絶対無理。背中にしょってる水が異様に重く感じる。とにかく握力勝負。上から降りてくる人がいなかったので20分程で登頂。

景色は良いし、とにかくここまで来れてよかったとホッとする。ただ、景色的には、先週登ったクラウズレストも決して負けてない。個人的には、クラウズレストからの景色の方が好き。

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当たり前ですが、ハーフドームに登るとハーフドームは景色の中に入りません。ただ、ネームバリューを考えるとやっぱり”ハーフドーム”に登ったと言った方が、ほーすごいね!となりますね。

ハーフドーム登頂で疲れ果てた末、昼寝をしていると自分のいびきで目が覚めた。(笑)気が付くとクラウズレスト方面に入道雲が。そろそろ降りねばとまた、握力勝負でケーブルを伝って下りる。今度は登りのハイカー達もいるので下りは40分。ケーブル下に着いた時、ゴロゴロと雷様が・・・。ケーブルは避雷針みたいなもんで、それにしがみ付いているわけだから、雷が近いとこの上なく危険。

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すぐにケーブルから離れて下山開始。下りは入道雲のおかげで多少涼しく、ペースもアップ。残りの水が乏しかったので非常に助かった。午前中の天気のままだとおそらく水が足りず脱水症状を起こしていた。途中レンジャーにあと何人くらい上にいる?と聞かれておそらく30人くらいと伝えたところ、OK,雷が近いうちはケーブルから離れるように警告しないと!と足早に上がっていった。

僕は順調に下り、午後5時40分到着。往復22.6km12時間。マーセドリバーに下半身どっぷり入ってアイシング。しかし、思いのほか冷たく良い冷却作用が。お陰で次の日も筋肉痛なし。

いつか必ず、息子達を連れて来てやりたい。実は頂上で、子供二人を連れた父親と遭遇。子供たちの年齢を聞くと10歳と12歳。鼻歌交じりでハーフドームを登ってきた。自分の息子たちもそれくらい強くあってほしい。

 

クラウズレスト登頂

パノラマトレイルを楽しんだ後のクラウズレスト挑戦。
パノラマトレイルは途中に登りはあるものの、基本的に下り。

ただ、このクラウズレストは頂上まではとにかく登り。
タイオガ沿いにあるサンライズのトレイルヘッドに着いたのが朝8時。
フォスターシティの自宅を出たのが午前4時半。

まあまあのペースだが、山に入っても車がいないので調子よく走っていたら、リスのような小動物が飛び出してきて避けようと試みた。
こちらが避けた方に運悪くあちら様も避けてしまって、死亡事故発生。黙祷。。。朝からブルー。。。

なにか縁起が良くないなとオルムステッドポイントまで来たが、あまりの快晴になんか気分も晴れやかに。

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いっちょやったるかということでサンライズで身支度をし、いざ出発。
水は3.5リットル持参。
最初の30分は平坦な道。楽勝。人間やっぱり平地を歩くのが一番楽だ。

30分程歩くと、突然の急斜面、ジグザグに登っていく。
このジグザグ走行は歩く距離ほど高度が稼げないのがつらい。
登坂能力の無さを実感。
2時間ほどでクラウズレストとサンライズレイクへの分岐点に到着。
呼吸が限界。
高校で5000m走があったが、それを走り終えた気分だ。

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20分程休憩。
頂上まで4.7マイル。
てっきりクラウズレストへの尾根を伝って頂上まで行くかと思いきや、一度その尾根を反対に下ることに。
折角、高度を稼いだのに降りるなんてもったいないと思いながら先へ進む。

森を抜けるまでおよそ1時間。
下りなのでいいペース。
残り2.5マイルのところで再度登りに転じる。
またも苦手なジグザグ走行。
2回目の呼吸の限界。
しかし、頭痛や吐き気の様な高山病的な感じは無し。

最後の1kmは細い断崖絶壁の上を歩くことに。
かなり危険なところと聞いていたが、かなりの広さがあるので次は息子も連れてこれそうだ。
もちろん、踏み外して落ちたら100%命はない。

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クラウズレスト到着は正午。
天気も良くハーフドームが下に見える。
ハーフドームのケーブルルートにしがみつくハイカー達も肉眼で確認。
反対側には、今後のターゲットであるマウントホフマンとテナヤピークが見える。その奥のイーストシエラの山にはまだ雪があった。

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ただ、ここクラウズレストは3000mを越えてるのにくっそ暑い。
頂上で家から持参したお稲荷さんを食べる。12個持参。
腹いっぱいになったところで写真撮影。
自分をセルフィーしたけど、笑ってるつもりが苦笑い。
空気が薄いようだ。

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次は長男を連れてくるよと頂上に別れを告げる。

同じ道を下る。実は下りも脚に負担がかかる。
水が少なくなった分、荷物は軽いが、それでも膝に負担がかかることを実感。
午後4時に到着。
下りは3時間ほどで着いた。
そのままテナヤレイクに行って下半身の冷却。
やはり水は思いのほか冷たく気持ちがいい。

自宅に着いたのは午後9時。
この晩はいつもにも増して深い眠り。
次はハーフドーム登頂だ。

ヨセミテ国立公園 パノラマトレイル

さて、今回は、グレーシャーポイントからパノラマトレイル経由のヨセミテバレー。

およそ14km。下りに下った14km。

過去に数回歩いているトレイルだが、今回の目的は、リハビリとストレス発散、そして資料映像の収集だったのでゆっくり7時間ほどかけて踏破。


登りは体力を消耗してきついが、下りは脚へのダメージが。
特にネバダ滝を過ぎての下りは、足場が悪く、とにかく急。

ヨセミテのハイキングは持久力と、筋力と、根性を全部同時に鍛えている感じ。風景がなければつらい。ただ、ヨセミテの景色は疲れなど感じさせないものがある。


しかし、今回は、良く声をかけられた。

最初は女性ハイカーが膝小僧を怪我をしたとのこと。
救急道具があったので傷の手当てをして、でっかいバンドエイドを張ってあげました。

2人目は双眼鏡を川沿いに落としたとのこと、ちょうどハイキング用のポールを2本持ってたので、それを縛って一本にひっかけて取り上げました。

3人目はお父さんと2人の息子。なんと水も持たずにネバダ滝まで上がってきており、水を売ってほしいとのこと。川の水はそのままでは細菌が入っていて基本的に飲まない方がいいので。4リットルほど持ってたんだけど、1リットルほどあげました。なんだかお金を取るのも忍びないしね。

その他大勢には、上まであとどれくらい?どっちのルートが楽?とか
これってミストトレイル?ジョンミュアトレイル?とか、パノラマトレイルを抜けて、ネバダ滝を下り始めたら、全てこの手の質問。

どうも僕は声をかけやすい姿形らしい?

今回は一人だったけど、いつもと違って、責任も無く、気を使うこともないので堪能してきました。

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滝の水はやはり6月が一番いいかもしれません。

今回はミストトレイルを歩いていても特に濡れることもなく歩けました。このトレイルは初級者でも十分楽しめるので、やはりお勧めです。